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設計で重要なリバースエンジニアリング【製品開発】プラスチック加工のワンポイント講座


リバースエンジニアリングとは

リバースエンジニアリングとは、既存の製品を三次元測定機などを使って解析または分解して構成部品や仕様を明らかにすることです。
その情報を元に図面を作成して、製品を改良したり修復することができます。
自社製品開発のヒントを得るための手段としても有効です。

通常の製品開発のフローは、仕様を決めてから図面/3D-CADデータを作成し、試作を経て製品となります。
リバースエンジニアリングは既製品から情報を得て、図面や3D-CADデータを作成します。
このように一般的なフローとは逆の手順を踏むことからリバースエンジニアリングと呼ばれます。

プラスチックの切削加工においても、リバースエンジニアリングによる製品開発は盛んです。
通常、何度も繰り返す試作と検証の回数を減らし、開発コストと時間を削減することができるためです。

リバースエンジニアリングのメリット

リバースエンジニアリングによる大きなメリットは、開発コストの削減と開発期間の短縮です。
0からの製品開発は、設計書をまとめて、試作・検証を何度も繰り返して製品化していきます。
これには多くの工程が必要で、コストと時間がかかる要因となります。

また、設計段階ではアイディアに行き詰まって停滞してしまうこともあります。
そこで、実際に既製品を参考にすることで設計の効率を高め、試作と検証の回数を減らすことができます。

さらに、リバースエンジニアリングにより破損した部品の修復や、廃盤になった部品の製作が可能となります。
標準部品が破損した際に、再調達までに時間がかかりすぎる場合には、リバースエンジニアリングによる製作の方が早い場合もあります。
一度図面に戻すので、材質変更や設計の調整などの特注部品化が可能です。

実は少し困っていた部分などを改良することができるため、より自社での使用に適した部品を調達することができるようになります。
社内に加工機械がある場合は内製化ができるようになり、ない場合も調達先を増やすことができるため、調達のリスクも下げることができます。
特に海外などの遠方から調達せざるを得ない部品に対してこの効果は大きくなります。

海外メーカーへの発注では、数個の発注でも到着までに数ヶ月かかり、輸送費用や為替の影響で割高となることもあります。
このような部品が必要だった箇所を自社で開発し、より便利で調達しやすい製品に改良することが、リバースエンジニアリングでは可能です。

社内で図面を紛失してしまった部品も、リバースエンジニアリングで再びデータ化することで、0から作り直す手間を省くことができます。

リバースエンジニアリングの注意点

研究・開発目的のリバースエンジニアリングは法律で合法と認められています。
しかし、他社製品をコピーして製造・販売することは違法です。
また、製品によっては売買契約でリバースエンジニアリングが禁止されていることもあるので、あらかじめ確認が必要です。


リバースエンジニアリングによるプラスチック加工は
湯本電機にお任せください

当社はプラスチックの切削加工による特注部品メーカーです。
リバースエンジニアリングのご相談はお任せください。
設計・材質などの変更による改良をサポートします。


湯本電機では樹脂の切削加工を中心に、様々なプラスチック加工に対応する切削加工会社です。
対応可能な加工については「プラスチック加工・樹脂加工 加工方法一覧」へ。

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