治具製作・治具設計の目的
治具は部品の製作をするために使う道具です。
ワークを固定しドリルなどの切削工具を加工位置に誘導するなど、加工の精度や効率を向上するために使います。
例えばお椀状のワークにマシニングで穴を開ける場合、ステージ上にワークを固定するのは難しく、加工中に穴位置がずれる可能性があります。
曲面にフィットする治具を製作して、ワークを安定させることで、穴位置がずれることなく加工ができます。
治具には加工の補助の他にも、品質の安定化、作業の効率化の役割を持ったものもあります。
治具を使う目的は、主に作業の効率化・加工精度の向上・品質の安定化です。
治具を使用することで、作業を簡単にして、加工時間を短縮させます。
また、ワークをしっかりと固定し、正しく工具を誘導することで、加工精度が向上し、作業者による品質の「ばらつき」を防ぐことができます。
その結果、品質の安定化へと繋がり、コストダウンや生産性の向上が期待できます。
治具製作・治具設計の役割
作業の効率化
例えばいくつものワークに、繰り返し同じ箇所に切削加工を施す作業があるとします。
治具なしで行うなら、加工が必要な位置に目印をつけるなりして加工者の調整が必要です。
しかし、数が多くなると目印をつけるだけでも時間がかかります。
加工位置に穴が開いた治具を製作することで、簡単に目的の位置を決めることができます。
このように数が多く、繰り返し作業をするような場面で治具が作業を効率化します。
加工精度の向上
底面が曲面の形状のように、不安定なワークは切削加工中の振動の影響を受け、精度が落ちます。
はさんで固定できる治具を使うことで、曲面形状でも加工精度を高めることができます。
品質の安定化
大量のワークに同じ箇所の穴を開ける切削加工では、ワークの位置固定は大きな課題です。
このような場合、当て板を使ったり、ピンで位置合わせをすることで、毎回同じ位置にワークを固定することができます。
人の手で長時間ワークを取り替えなければならない状況や、数人が交代で加工するような状況でも同じ品質で加工することが可能です。
治具の種類
種類 | 役割 | 例 |
固定治具 | ワークを固定する | バイス |
切断治具 | ワークを決められたサイズに調整する | 切断機 |
塗装治具 | ワークを接着させる | シーラー |
挿入・引抜治具 | ワークの挿入・引抜位置を案内する | プーラー |
カシメ治具 | ワーク同士の接合を補助する | リベット |
検査治具 | ワークの検査を補助する | ゲージ |
湯本電機の治具製作の特徴
構想段階からご相談可能
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図面なしから見積・製作が可能
図面が無くても手書きのイラストから見積・製作が可能です。
3Dデータからの対応も可能です。
多種多様な治具製作実績
これまでに樹脂・金属素材の治具製作実績が多数あります。
ご相談の際にはこれまでに製作実績をもとに、最適な素材・加工方法提案をさせて頂きます。
治具製作実績
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治具製作は製造工程や検査の精度や効率を高めるために必要な過程です。
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多数の治具製作事例があり、用途に応じた素材・加工方法の提案ができます。
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対応可能な加工については「プラスチック加工・樹脂加工 加工方法一覧」へ。