使用素材 PTFE(テフロン)の事例
以前までベークライト製治具を使用していましたが、高温になった際に異臭を放ち、作業者にとって大変不快であるというご相談をいただきました。
使用時の最高温度を確認したところ、その使用箇所での最高温度は150℃位だという事でした。
この温度はベークライトの耐熱温度を超えていました。
ベークライトの耐熱温度は紙ベークライトで-50℃~130℃、布入りベークライトで-50℃~140℃です。
ベークライトは熱硬化性樹脂であるため、耐熱温度を超えた温度での使用で焦げ、異臭を放っていたものと考えられます。
この問題解決のためには部品の温度域に合った適切な素材選定が必要でした。
そこで耐熱温度-250℃~260℃のPTFE(テフロン)でのジグの製作を提案させて頂きました。
強度、耐薬品性等の他の条件も十分であるということで採用して頂き、結果匂いの発生を無くすことができました。
【お客様の声】
候補素材について丁寧にご提案いただき、ありがとうございました。
色々な樹脂素材を扱っているということで、アドバイスも納得の行くものでした。
適切な素材を選ぶことができました。
(製造業/広島県)
【ワンポイント】
PTFE(テフロン)は広い温度範囲に渡って長時間の使用に耐えることができます。
しかし、PTFE(テフロン)の融点の327℃に到達すると、溶け出すため機械的強度は急落します。
すべての樹脂・プラスチックに言えることですが、耐熱温度外での使用は強度に大きな損失をもたらす他、発火などの危険もあるため、部品に要求される耐熱温度とその素材選びは注意する必要があります。
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