バリ発生の原因の追求と解決への材質提案
使用材質 POM(ジュラコン®)の事例
PP(ポリプロピレン)を用いて製作したガイドにはφ1の貫通穴をあけており、そこにφ0.7の針を通していましたが、その際に針が損傷することがあり困っているので解決して欲しいというご依頼を頂きました。
ヒアリングを行った時点では、貫通穴の不具合か針の不具合かを断定することができなかったので、実際に使用されている貫通穴と針を条件をすべて同じにして製作し検証を行うことにしました。
実際にPP(ポリプロピレン)でΦ1の貫通穴をあけたガイドを製作し、針を通して検証していく内に、貫通穴の内部にバリが発生していることが針の損傷の原因になっていると判明しました。そこで使用環境下で問題なく使え、バリが出にくい材質であるPOM又はABSへの材質変更を検討しました。
POMはバリの発生しにくい材質で、精密加工に向いています。今回のようにφ1の貫通穴をあける必要があるような場面では用いられることが多いです。さらに、ABSもPOM同様バリが発生しにくく、切削加工のし易い材料です。POMと違うのは、接着加工にも適しているところです。
今回のガイドの製作には接着が必要な箇所があったため、ABSへの変更を提案させて頂きました。結果ABSで製作させて頂くことになり、針の損傷は無くなりました。
【お客様の声】
原因の特定ありがとうございました。材質代替案も納得のいく説明を頂き、安心しました。
(製造業/東京都)
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POMとABSは共に比較的低コストの材料です。POMは快削であると同時にバリの発生しにくいという特徴があります。また、寸法安定性にも優れています。ABSは低コストでありながら機械的強度と耐衝撃性に優れています。接着やメッキ、塗装等も可能です。