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素材technology

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POM


プラスチック切削加工pom

名称

POM(ポリアセタール・ポリオキシメチレン)

POMの特徴

《POMの長所》
物性、低コスト、切削加工性の3拍子揃った好材料で、様々な工業用途で使用される汎用的なエンプラです。
快削でバリが出にくく、出ても取れやすいので精密加工時の強い味方です。また、切削加工だけで光沢が出ます。
吸水性が低く、寸法安定性に優れています。

《使用・加工の際の注意点》
エンプラの中では柔らかく耐候性が低いため、屋外の使用には不向きです。耐熱性や耐磨耗性はMCナイロンに劣ります。
対応できる接着剤がないため、接着加工が困難です。

外観

上下面は滑らかで手触りは良いです。
白色、黒色

用途

カム、ガイド、ライナー、治具類等、半導体製造装置部品
食品機器部品、電子機器部品

規格表

ジュラコン®(POM)の板材・丸棒の規格表はこちら
ご要望に応じて切削・切断などの加工をしております。
当社では試作や1個からの小ロット、量産までお客様のご必要な数量で対応させて頂きます。
POMは指定がなければジュラコン®を使用します。
他社メーカーのPOMでの製作が必要な場合はお申し付けください。

詳細な図面がなくても、簡単な手書きの図面でもお見積りさせて頂きます。お気軽にお問い合わせください。
試作で1個製作し、品質のご確認・コストダウンなどの提案を経て、その後量産に取り掛かるという対応もしておりますので
そのようなご案件がございましたら是非ご相談いただけると幸いです。

※ジュラコン®はポリプラスチックス株式会社の登録商標です。

取り扱いメーカー

三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ株式会社
東レプラスチック精工株式会社
ポリプラスチックス株式会社

樹脂加工・プラスチック加工は湯本電機にお任せ下さい。
短納期で高品質の樹脂加工品を大阪・東京から全国へお届けします。

湯本電機では切削加工から3Dプリントまで、様々なプラスチック加工に対応しております。
対応可能な加工については「プラスチック加工・樹脂加工 加工方法一覧」へ。

特性

比重 1.41
耐熱温度 -45~95℃
電気特性 絶縁
寸法安定性
耐摩耗性
耐衝撃性
すべり特性

加工事例

POM ジュラコン®
素材のワンポイント講座

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提案事例POM ジュラコン®に関連する提案事例をまとめました

金属から樹脂へ、ジュラコン®(POM)で軽量化

使用素材 ジュラコン®(POM)の事例

建築材料の軽量化を追求するため、金属で製作していた部分を樹脂での製作に変更することを検討しているというご相談を頂きました。
弊社では小型の精密部品をご依頼頂くことが多いのですが、今回は建築材料に使うものということで滅多にない寸法でした。
最初はPP(ポリプロピレン)黒での製作を希望しておりましたが、PP(ポリプロピレン)黒では対象物の厚みの材料が存在しませんでした。
材料の条件は黒色で比重が2以下、寸法安定性のあるものであれば良いということでしたので、今回は黒ジュラコン®を提案させて頂きました。
ジュラコン®は吸水性は低いですが、耐候性にはあまり優れないため、そこが懸念材料ではありましたが、屋内用であり、この材料自体には強度を求めていないとのことだったので問題ありませんでした。
黒ジュラコン®での製作で納得頂き、無事金属から樹脂への変更を終え、軽量化を実現しました。

【お客様の声】
急ぎでしたが、ご丁寧に対応いただきありがとうございました。
(建築業/東京都)

【ワンポイント】
黒ジュラコン®はジュラコン®と色が異なるだけで物性は同じです。
吸水性が低く、寸法安定性に優れています。
ジュラコン®はエンジニア・プラスチックの一つです。
エンジニア・プラスチックとは本来のプラスチックの弱点である熱と高温下での性質、強度を大幅に強化したものです。
軽量である樹脂・プラスチックの性質に加えて金属に匹敵する強度を併せ持っているため、今回のような金属から樹脂へ素材を変更する場合には適しています。

ジュラコン®(POM)の素材ページはこちら

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原因の追求と解決への素材提案

使用素材 ジュラコン®(POM)の事例

PP(ポリプロピレン)を用いて製作したガイドにはφ1の貫通穴をあけており、そこにφ0.7の針を通していましたが、その際に針が損傷することがあり困っているので解決して欲しいというご依頼を頂きました。
ヒアリングを行った時点では、貫通穴の不具合か針の不具合かを断定することができなかったので、実際に使用されている貫通穴と針を条件をすべて同じにして製作し検証を行うことにしました。
実際にPP(ポリプロピレン)でΦ1の貫通穴をあけたガイドを製作し、針を通して検証していく内に、貫通穴の内部にバリが発生していることが針の損傷の原因になっていると判明しました。
そこで使用環境下で問題なく使え、バリが出にくい素材であるPOM又はABSへの材質変更を検討しました。
POMはバリの発生しにくい素材で、精密加工に向いています。
今回のようにφ1の貫通穴をあける必要があるような場面では用いられることが多いです。
ABSもPOM同様バリが発生しにくく切削加工のし易い素材です。
POMと違い接着にも向いています。
今回のガイドの製作には接着が必要な部分があったため、ABSへの変更を提案させて頂きました。
結果ABSで製作させて頂くことになり、針の損傷は無くなりました。

【お客様の声】
原因の特定ありがとうございました。
素材も納得のいく説明を頂き、安心しました。
(製造業/東京都)

【ワンポイント】
POMとABSは共に比較的低コストの素材です。
POMは快削であると同時にバリの発生しにくいという特徴があります。
また、寸法安定性にも優れています。
その反面エンジニアプラスチックの中では柔らかく耐候性に優れません。
ABSは低コストでありながら機械的強度と耐衝撃性に優れています。
接着やメッキ、塗装等も可能です。

POMの素材ページはこちら

ABSの素材ページはこちら

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POMの加工方法

POM加工品でφ120×460Lの依頼を頂きましたが、全長が長く、径も大きいので、二分割出来ないかと考え、用途を確認しました。
すると、二分割しても問題無さそう(電線が通るだけ)でしたので、φ120×260+φ120×200を別々に作成し、M50×P1.5でそれぞれを固定した方がコストは下がりますと提案したところ、採用していただきその通りに図面を再発行して下さりました。

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POM(ジュラコン®)へ材質変更で寸法安定化とコストダウン

使用素材 POM(ジュラコン®)の事例

紙ベークライト製の検査用治具を使用しておりましたが、同じものが大量に必要となり、予算内で製作するためのご相談を頂きました。
現物を送っていただき、拝見しましたところ、欠けが多く見られました。
紙ベークライトは絶縁性・断熱性などに優れる汎用的な素材ですが、脆く欠けやすく、吸水性が高いという弱点もあります。
同じものが大量に必要になった経緯を伺いますと、この紙ベークライトの弱点故に、交換を頻繁に行うのも理由の一つでした。
そこで予算内での製作条件を満たした上で適した材料に変更してはどうかと提案を致しました。
了承を得て、POM(ジュラコン®)の検査用治具を作成しました。
結果、寸法が安定、欠けも発生しにくくなり、紙ベークライトで大量に製作するよりも安くなりました。

【お客様の声】
長持ちするようになったため、治具を沢山ストックしておく必要がなくなりました。
材質を変更するという選択肢は考えてもなかったので、今回のご提案は非常に助かりました。
ありがとうございました。
(製造業/京都府)

【ワンポイント】
POM(ジュラコン®)は物性・コスト共に優れた素材です。
快削かつバリがでにくいため、精密加工にも適しています。
ご使用環境や用途に応じて最適な材料をご提案させて頂きますので、お気軽にご相談ください。

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