難燃性プラスチック材質の種類と特徴
難燃性とは 難燃性とは、燃えにくく、燃えても自己消火性を持つ材質を言います。プラスチック材質の物性において、難燃性を基準に材質選定をする機会があります。金属材質と異なり、プラスチックは有機物であるため…
PEI(ポリエーテルイミド) / ULTEM™(ウルテム™)
《PEIの長所》
電気絶縁性:高い表面電気抵抗と低い体積電気抵抗を持ち、静電気の放電や電流の漏れなどの問題を回避できます。耐熱性:高温下での劣化が非常に少ないため、長期間にわたって高温環境で使用できます。耐薬品性:有機溶剤や酸、アルカリ、塩類など多くの薬品に対して耐性があります。耐摩耗性と高い衝撃強度:非常に硬い。そのため長期間の使用でも性能を維持できる高い耐久性を持つ部品や製品を作ることができます。耐放射線性:核施設や宇宙開発などの放射線環境下での使用に適しています。
《使用・加工の際の注意点》
高温に強い素材ですが、熱には敏感であり、特に200℃以上の高温下で長時間使用する場合には劣化や変形が起こる場合があります。硬い素材であり、切削・加工する際には適切な工具と適正な加工条件を選択しなければなりません。切削・加工の際に発生する粉塵や煙には安全性に対する影響があるため、適切な換気が必要です。湿気や紫外線などに敏感であり、劣化する場合があるため、使用前には貯蔵条件の確認と注意が必要です。
一般的に黄色や茶色を帯びた透明な樹脂で、光沢があります。
板材 | 丸棒 | ||
ナチュラル(琥珀)色 | ナチュラル(琥珀)色 | ||
厚み(mm) | 幅×長さ(mm) | 外径(φ) | 長さ(mm) |
0.8 | 300×1,200 | 6 | 1,200 |
1.6 | 300×1,200 | 9 | 1,200 |
2.4 | 300×1,200 | 12 | 1,200 |
3.2 | 300×1,200 | 15 | 1,200 |
6 | 300×600 300×1,200 600×1,200 | 19 | 1,200 |
9 | 300×300 300×600 300×1,200 600×1,200 | 25 | 1,200 |
12 | 300×300 300×600 300×1,200 600×1,200 | 31 | 1,200 |
19 | 300×300 300×600 300×1,200 600×1,200 | 38 | 1,200 |
25 | 300×300 300×600 300×1,200 600×1,200 | 50 | 1,200 |
38 | 300×300 300×600 300×1,200 600×1,200 | 63 | 1,200 |
50 | 300×300 300×600 300×1,200 600×1,200 | 76 | 1,200 |
101 | 1,200 | ||
127 | 1,200 | ||
152 | 1,200 |
電子機器、航空宇宙産業、医療機器、自動車産業など
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湯本電機では切削加工から3Dプリントまで、様々なプラスチック加工に対応しております。
対応可能な加工については「プラスチック加工・樹脂加工 加工方法一覧」へ。
比重 | 耐熱温度 | 電気特性 | 寸法安定性 | 耐摩耗性 | 耐衝撃性 | すべり特性 |
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1.27 | 170℃ | 絶縁 | ○ | ◎ | ○ | ○ |
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