プラスチック・樹脂の用語を
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Yumopedia ~プラスチック・樹脂用語解説~

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※本用語集は、当社で調べた用語の意味を簡潔に記載しています。
本用語集に記載されている情報の正確性・完全性を保証するものではありません。

アスベスト 関連知識 Yumopedia


天然の鉱物繊維 アスベスト

アスベストとは、天然にできた鉱物繊維です。
綿は蛇紋石族と角閃石族に大別され、全部で6種類あります。
そのうち、日本で使われた代表的なアスベストは、蛇紋石族の白石綿と、角閃石族の茶石綿、青石綿です。
それ以外の角閃石族のアンソフィライト石綿、トレモライト石綿、アクチノライト石綿、これらを含めて6種です。

アスベストは、目に見えないぐらいの細かい繊維ですが、熱や摩擦、酸やアルカリに強く、また丈夫で変形しにくいという特性があります。
そのため建材(吹付け材、保湿・断熱材など)や摩擦材(自動車のブレーキライニングやブレーキパッド)、シール断熱材(石綿紡織品、ガスケットなど)に向いており、以前は広く使用されていました。
しかし発がん性があることが分かり、現在では原則として製造や使用が禁止されています。

アスベストの人体への影響
アスベストは空気中に放たれると消滅することなく長時間空気中を浮遊します。
私たちは呼吸でそれを吸い込んでしまい、細かいものは肺の内側に刺さり、そのまま肺から排出されずに残ります。
アスベストは丈夫で変化しにくいため肺で蓄積され、約20年から40年の潜伏期間を経て、肺がんや中皮腫などを発症することが判明しています。
現在、新たにアスベストを使用することは禁止されていますが、過去使われたアスベストが残っているケースもあります。
そのような建造物は取り壊すことになっていますが、その際にもアスベスト被害が出ないように細心の注意が必要です。
アスベストの吸引を防ぐには、防塵マスクの着用する必要があります。

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