
加工内容・特徴
複合旋盤はNC旋盤にフライス(マシニング)の機能を持たせた加工機械です。
NC旋盤と異なる点は、工具を回転させて行うミーリング加工が可能です。
通常のNC旋盤では丸棒の中心を原点とした外径と内径を加工できます。
複合旋盤には回転工具を取り付けることができます。
そのため、丸棒の中心以外の位置に穴をあけたり、丸棒の外径部分を四角や六角の形状に加工することができます。
丸棒の外径方向から切削する回転工具を取り付けられるタイプの複合旋盤もあります。
複合旋盤の特徴
NC旋盤では加工品の中心以外の位置に穴加工ができないため、その部分の加工はフライス(マシニング)で加工します。
複合旋盤だと、丸棒の外径、内径と同時に加工できるため、フライスで加工する際の掴み替えが必要なくなります。
そのため、NC旋盤とフライスの2つに分けて加工する場合に比べ、高い精度で加工することができます。
また、同時に加工できることによって工程数を削減できるといった利点もあります。
対応可能な加工
丸棒の端面への穴あけ、タップ加工
回転工具取り付け用の刃物台にドリルやタップを取り付け、チャックの回転とドリルの位置を制御して、丸棒中心以外の位置に穴あけ、タップ加工ができます。
丸棒側面への穴あけ加工
側面加工用の刃物台にドリルを取り付けることで丸棒の側面に穴あけ加工ができます。
外径の四角や六角形状への加工
エンドミルの側面を使い、チャックの回転とエンドミルの動きを制御して
丸棒の外径を真っ直ぐな面に加工できます。
外径削り
外径(円筒の側面)を削ります。
内径削り
内径バイトを使い、円筒の内側を削ります。
端面削り
溝入れ
材料の外、内、正面に溝を入れる加工です。
突切り
側面から刃物を入れ、切り落とします。
穴あけ
ドリルを使い、中心に穴をあけます。
ねじ切り
ねじ形状に削ります。
ローレット
表面に凹凸をつけます。
芯押し加工