プラスチック・樹脂の用語を
私たちが詳しくご説明します。

Yumopedia ~プラスチック・樹脂用語解説~

プラスチック・樹脂の用語を
私たちが詳しくご説明します。

※本用語集は、当社で調べた用語の意味を簡潔に記載しています。
本用語集に記載されている情報の正確性・完全性を保証するものではありません。

ノーズR 加工方法 Yumopedia


ノーズRとは

ノーズRとは、切削加工で用いるチップの先端に施されているR処理のことです。
丸みを帯びた形状をしており、刃物の強度と面粗度に影響します。

ノーズR 切削工具

ノーズRによって刃物の先端は丸みがついた形状になっています。
これによって刃物先端の強度が向上し、加工中に欠けづらく、仕上げ面が綺麗になります。
ノーズRが小さくなると、刃物の先端は尖った形状に近づき強度が低下します。
ノーズRが小さい刃物による仕上げ面は、削った時の山が高くなるため、面粗度が悪くなります。

ノーズRの大小の変化による、加工への影響

ワークの面粗度

ノーズRが大きくなると仕上げ面の面粗度が向上します。
ノーズRが小さくなると仕上げ面の面粗度が低下します。

刃物の強度

ノーズRが大きくなると刃先の強度が向上します。
ノーズRが小さくなると刃先の強度が低下します。

加工性・切り粉

ノーズRを大きくすると逃げ面、すくい面摩耗が減少します。
ノーズRを大きくしすぎると切削抵抗が増加し、びびりなどの原因になります。

ノーズRの調整

ノーズRは一概に大きければ良い、小さければ良いというものではありません。
目的の加工に合わせて、ノーズRも最適なものに調整しながら加工する必要があります。

ノーズRを小さくする場合

・切込みの小さい仕上げ加工で厳しい精度を出したい時。
・細くて長い被削材の時。びびりが低減されるため安定した加工がしやすくなります。
・機械の剛性が低い時。ノーズRの小さい刃物はチップの強度が低いため、機械の剛性が強いと、刃物が欠けてしまいます。
・隅Rを小さくしたい時。嵌合した際に隙間ができるのを防ぎます。

ノーズRを大きくする場合

・黒皮、断続切削のように刃先の強度を必要とする時。ノ-ズRが大きいほど刃物の強度も強くなります。
・荒削りで太い径の被削材の時。ノーズRが大きいほど、強度が強いので、高い送り速度と、深い切り込みが可能になるため、スピ-ドと効率を求められる荒削りに最適です。
・大きい切込み量や速い送りで加工したい時。刃物にかかる負担が大きくなるため、刃物が欠けるのを防ぎます。

樹脂加工・プラスチック加工は湯本電機にお任せ下さい。
短納期で高品質の樹脂加工品を大阪・東京から全国へお届けします。

湯本電機では切削加工から3Dプリントまで、様々なプラスチック加工に対応しております。
対応可能な加工については「プラスチック加工・樹脂加工 加工方法一覧」へ。

関連ワード
な行一覧へ