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ライニング

加工方法

樹脂・プラスチック・金属の表面や内面を覆う表面処理

ライニングの目的は、母材の摩擦の低減、耐食、耐酸、耐摩耗性の強化、高熱を避けることです。手段には溶射、クラッド、焼付塗装などがあります。通常、被覆する材料で分類し、次のような材料がライニング材として使われています。ゴムシート、強化プラスチック、樹脂シート(塩ビ・PP)、耐食金属(鉛,ステンレス,チタン) など。被膜の厚みが1ミリ以上のものをライニング、それ未満のものをコーティングと呼びます。

溶射とは、金属やセラミックスなどの溶射材料をいろんな熱源により溶かし、軟化させた粒子を対象物に吹き付ける方法です。吹き付けられた粒子は一瞬で冷却されて固まり、被膜を形成します。クラッドとは、2種類以上の異なる金属を貼り合わせた材料のことです。1種類の材料だけでは足りない特性を、最低もう1種類用いることで強い特性を持たせることができます。異なる2種類の金属の間は、合金化しているためメッキのように剥がれることはありません。

焼付け塗装とは、塗装被膜の樹脂に熱をかけ、焼き付けることによって被膜が固まる塗料です。焼付け塗装にも種類があり、メラミン樹脂焼付け塗装・アクリル樹脂焼付け塗装・粉体塗装・耐熱塗装があります。メラミン樹脂焼付け塗装は最も使われる焼付け塗装です。耐候性、耐薬品性、耐摩耗性すべてが平均レベルでバランスの取れた塗装です。アクリル樹脂焼付け塗装はメラミン樹脂焼付け塗装よりも耐候性、耐薬品性が優れていますが、乾燥温度が非常に高温のため取扱が難しいという欠点があります。粉体塗装は耐候性、耐薬品性に優れている他、強度にも優れています。耐熱塗装は200℃以上の高温域で使用する部品などに使用する塗装です。

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