プラスチック・樹脂の用語を
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Yumopedia ~プラスチック・樹脂用語解説~

プラスチック・樹脂の用語を
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※本用語集は、当社で調べた用語の意味を簡潔に記載しています。
本用語集に記載されている情報の正確性・完全性を保証するものではありません。

耐摩耗性 物性 Yumopedia


樹脂・プラスチックと摩耗

摩耗とは、物体同士の作用によって生じる摩擦によって表面がすり減る現象のことを言います。
すり減ることで体積が減少し、その部品の性能が損なわれたり、安全性に問題が生じることがあります。
そこで、摩耗に対する耐性が求められる箇所には、耐摩耗性が高い素材が選定されます。
耐摩耗性とは、摩擦の影響をどれだけ受けにくいかを表す指標です。

工業用の部品では、駆動部品、ベアリングなど摩耗の影響を受けやすい環境に使われています。
部品が摩耗すると歯車や軸受けの精度が悪くなったり、寿命が短くなって破損したりする可能性もあります。
耐摩耗性は機械自体の性能にも影響が出てくる重要な項目です。

耐摩耗性に優れた素材例

一般的に「耐摩耗性が高い」とは、表面硬度が高いこと、摩擦係数が小さいことを指します。
摩耗によって、機械の寿命や精度にも影響があるため、機械に使用される部品、材料の耐摩耗性を上げることが工業的にも非常に重要になってきます。
樹脂・プラスチック素材の中で耐摩耗性の優れている素材には、UHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)、POM(ジュラコン®)、PTFEなどがあります。
これらはコンベア用部品、ライン関連部品に使用されています。

耐摩耗性プラスチック加工例 耐摩耗性プラスチック加工例

金属素材では、アルミ、チタンは工業的にも良く使用されていますが、摩耗に弱いという欠点があります。
耐摩耗性を向上させるためには、そもそも耐摩耗性の高い素材を使用することはもちろんですが、表面処理を施すことにより、耐摩耗性を向上させることが可能になります。
工業的に広く有名な表面処理は硬質クロムめっきがあります。

このめっきは摩擦係数が小さいため耐摩耗性に優れています。
もう一つ、高周波焼き入れを施すことでも、耐摩耗性、部品の表面の硬度を向上させることが可能です。
そのため、耐摩耗性だけでなく疲労強度も向上し機械的強度を上げることができます。

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当社ではお客様のご要望に応じて最適な素材を提案する、素材選定の段階から部品加工をサポートします。

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