プラスチック・樹脂の用語を
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Yumopedia ~プラスチック・樹脂用語解説~

プラスチック・樹脂の用語を
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※本用語集は、当社で調べた用語の意味を簡潔に記載しています。
本用語集に記載されている情報の正確性・完全性を保証するものではありません。

燃焼性 物性 Yumopedia


樹脂・プラスチックの燃焼性

樹脂・プラスチックには「燃焼性」と呼ばれる、火を付けた際の物体の変化を表す性質があります。
その性質は以下4つに分類されます。

【可燃性】
可燃性とは火を付けると燃えやすく、なくなってしまう性質を言います。プラスチックは炭素と水素から構成されているため、高温で熱すると燃えて二酸化炭素と水を生じます。
【難燃性】
難燃性とはプラスチックが炎にさらされた時に燃えにくい性質を言います。
【自己消火性】
自己消火性の性質は、着火源があると燃え続けますが、着火源を離すことにより火が自然に消えていきます。
【不燃性】
燃焼しません。

この4つの燃焼特性は「酸素指数」という指標から分類されています。

酸素指数について

酸素指数(OI)は、プラスチックやその他の材料が燃焼する傾向を示すJISで定められた指標の一つです。具体的には、材料が酸素の存在下でどの程度の酸素濃度が必要かを示します。この酸素指数が高いほど、材料は難燃性が高いとされます。大気に含まれる酸素の濃度は約21%とされており、酸素指数が27%以上であれば難燃性があると判断が可能です。

・22%以下
可燃材料(燃焼が比較的容易で、難燃性が低いと見なされます。)
・23%~26%
可燃材料ですが自己消火性があります。(ある程度の難燃性があるが、完全には難燃ではない場合があります。)
・27%以上
難燃性材料(燃焼が難しく、難燃性が高いと見なされます。)
PVC(ポリ塩化ビニル)が代表的で、そのもの自体が発火、着火することがないので、電線ケーブルなどに使用されることが多いです。また、最も酸素指数が高い=難燃性が高いプラスチックはPTFE(テフロン)で、身近な所ではフライパンの表面にコーティングとして用いられていることが多いです。難燃性を持っているからこそ、火を使用する箇所に使用されています。

酸素指数

プラスチックの酸素指数

素材名 酸素指数
POM(ポリアセタール) 15%~16%
PMMA(アクリル) 17%~18%
PE(ポリエチレン) 18%~19%
PP(ポリプロピレン) 18%~19%
PA66(ポリアミド / 66ナイロン) 24%~25%
PC(ポリカーボネート) 24%~25%
PVC(ポリ塩化ビニル) 28%~38%
PTFE(テフロン) 95%

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