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樹脂・プラスチックの材質グレード素材のワンポイント講座


樹脂・プラスチックの材質グレードの種類

プラスチック素材には導電性、摺動性、耐熱性、難燃性をそれぞれ強化したグレードが揃っているものがあります。
元となる素材を変更することなく物性を選択できるため、知っておくと素材選定の際に便利です。
この記事では代表的な材質グレードと特徴を紹介します。

導電グレード

導電グレードは素材の導電性を向上させたグレードです。
導電性は電気を通す性質のことを指し、導電性高分子とも言います。
絶縁性の樹脂に、金属やカーボン繊維などの素材を混ぜることで導電性を持った素材にしています。

帯電防止グレード

帯電防止グレードは帯電を防止する機能を持ったグレードです。
物質が電荷を帯びていることを帯電といい、帯電状態では静電気が発生して蓄積していきます。
静電気が蓄積していくことを防ぎ、電気による予想外の障害を回避する役割があります。

導電グレードと帯電防止グレードは静電気を蓄積しない、という特徴を持っています。
両者は主に「抵抗値の違い」で区別されています。
導電性の抵抗値は10^1~10^4の範囲、帯電防止性の抵抗値は10^6~10^10の範囲です。
導電グレードは発生した静電気をアースに逃がし、帯電防止グレードは静電気を拡散して帯びにくくします。

耐熱グレード

高温環境で物性を維持する性能を強化したグレードです。
耐熱温度には最高使用温度と常時使用温度(連続使用温度)の2種類があります。
最高使用温度は短時間のみ使用できる温度で、一瞬であれば耐えることができます。

常時使用温度は連続して使用することができる温度で、連続して使用しても物性に影響が出にくい温度です。
耐熱グレードは基本グレードと比べ連続使用の耐熱温度が高くなっているので、高温環境下でも使用が可能になります。

難燃グレード

難燃グレードは、燃焼しにくい性質を持ったグレードです。
耐熱温度が高くなっているわけではなく、基本グレードと同等である点に注意が必要です。
UL94規格は樹脂材料の燃えにくさを表す規格で、燃焼性試験で燃えにくさをクラス分けされます。

低い 高い
UL94V-2 UL94V-1 UL94V-0 UL945VB UL945VA

UL94HBという表記の素材もありますが、こちらは難燃ではなく遅燃性(自己消火性はなく、燃焼する速さが遅い性質)を表しています。
樹脂メーカーが出している物性表によってUL94の燃焼クラスを確認することができます。

摺動グレード

潤滑剤などの配合により、摩擦係数が低くなっており、摺動性が高く、すべり特性が向上しているグレードです。
歯車や軸受などの部品に使用されています。

耐候グレード

耐候性(太陽光や紫外線による劣化や変形等が起きにくい)に優れていると同時に、耐熱、耐寒性にも優れているグレードです。その特性からベランダや駐車場の屋根等に使用されています。

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