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6ナイロン樹脂より優れた性質をもつ「MCナイロン」素材のワンポイント講座


MCナイロン(モノマーキャストナイロン)とは

MCナイロンの基本グレードは青色のエンジニアリングプラスチックです。
6ナイロンや66ナイロンなどのナイロン樹脂の仲間で、これらの素材と類似した特徴を持ちます。
MCナイロンはさらにナイロン樹脂の持つ弱点を克服した、より実用的なプラスチック素材です。

MCナイロン加工品

機械的強度、化学的性質、耐熱性、耐摩耗性に優れています。
食品衛生法に適合させるには、沸騰水に1.5時間浸漬する必要があります。

車輪・ギヤ・軸受・スプロケット・ライナー・ガイドなどの機械部品に使用されます。

吸水率がプラスチック素材の中でも高いため、寸法安定性には優れません。
特に非対称形のワークの加工では、歪みや反りが発生しやすい素材です。
吸水率は23℃の水中24時間浸漬で約0.8%です。

そのため屋外や水気の多い環境での使用には適しません。
この環境での使用に適した、耐候性グレードのMCナイロンがあります。

詳細は「MCナイロンの素材ページ」をご覧ください。

MCナイロンは三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ株式会社の商標登録名です。
一般名称はモノマーキャストナイロン(Monomer Cast Nylon)で、キャストナイロンやMCNとも表記します。

POMとの違い

MCナイロンと同じく一般機械部品に使用されるPOMとの特徴比較です。
POMの吸水率は0.22%(23℃水中24時間浸漬)でMCナイロンの1/3です。
吸水率が低いため、寸法安定性に優れています。

耐熱性、耐摩耗性はMCナイロンの方が優れています。

MCナイロンは接着加工が可能ですが、POMは有機薬品に対して反応しにくいため、接着が難しい素材です。

MCナイロンの規格・在庫

当社ではプラスチック加工のご注文に対し、短納期対応をするため一定数を在庫しています。
在庫は主に基本グレードのMC901です。
丸棒はφ20~φ170、板材は5~100mm厚です。
注文状況によっては在庫が不足している場合があります。ご了承下さい。

MC901の規格自体は、丸棒がφ20~φ600・板材は5~150mm厚まであります。
また、丸棒は大口のものでφ500~φ1000のものもメーカーから販売されておりますが、受注生産品です。
MC901の定尺は、丸棒の場合外径により、500mm・1000mm・300mmです。
板材も板厚により、600*1200mm・1000*1000mm・1000*2000mm・600*600mmがあります。

MC901板の定尺寸法公差表

厚さ 公差
5~20 0~+1.0
25~45 0~+1.5
50~140 0~+3.0
150 0~+15.0
公差
600,1000 0~+15.0
長さ 公差
600~2000 0~+20.0

MC901丸棒の定尺寸法公差表

外径 公差
20~35 +0.1~+1.0
40~50 +0.1~+3.0
55~140 +0.1~+4.0
150~250 +0.1~+5.0
長さ 公差
300、500、1000 +1.0~+15.0
外径 公差
275~350 +0.1~+8.0
375~450 +0.1~+15.0
長さ 公差
500 +1.0~+15.0
外径 公差
275~300 +0.1~+5.0
325~400 +0.1~+8.0
450~600 +0.1~+10.0
長さ 公差
300 +1.0~+15.0

MCナイロン加工、樹脂加工・プラスチック加工は湯本電機にお任せ下さい。
短納期で高品質のプラスチック加工品を大阪・東京から全国へお届けします。

湯本電機では切削加工から3Dプリントまで、様々なプラスチック加工に対応しております。
対応可能な加工については「プラスチック加工・樹脂加工 加工方法一覧」へ。

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